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がんばる会社に聞きました

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年間700万人を超える観光客が集う川越。街の人気を支える、食料原材料卸の老舗企業! [2/3]

  • 売上・集客拡大

叶商事(和菓子、パン、洋菓子、そば、喫茶、外食用食料原材料の卸売並びに直営店舗運営) 取締役会長 増村 廣一様、代表取締役 増村 栄一様

江戸時代後期に水飴の製造から始まった叶商事。昭和に入り、戦争による廃業の危機を乗り越え、順調に取扱商品数と販路を拡大してきた。2年前には、6代目へと経営が受け継がれたばかり。こんなにも長きにわたって事業を続けてこられた秘訣とは一体何だろうか。

食材の卸売業を取り巻く市況が変わっても、貫いてきたこと

食の変化によって扱う商品も変わってきた。

時代が変わるにつれて、私たちが扱う商品も変化してきました。昔は水飴が売れていましたが、今はほとんど出ません。昔は結婚式などで打物菓子というものが良く配られていたのですが、打物菓子を作るための米粉“みじん粉”なんかも相当売れましたが、もう今は売れません。時代の変化はもちろん、食や文化の変化もありますからね。今は、もち米や柏餅や団子に使われる上新粉などが売れています。

お客様は、お菓子屋さん、蕎麦屋さん、喫茶店、パン屋さんなど、埼玉県の西部地区にあるお客様が中心です。取引先の数は400〜500弱ほどです。個人経営のようなお店から、大手企業まで規模はさまざま。ここ最近では、昔ながらの個人経営のお店が廃業されることが増えてきました。人口減少時代ですからね。技術があっても後継者がいないとか、設備が古くなってしまったけどお金をかけてまで続けるのは難しいとか。色々な理由で廃業されています。とはいえ、新しい取引先も少しずつ増えています。最近はパン屋さんが多いですね。川越にお店を出される方がメーカーさんに商品の問い合わせをされて、「このエリアだと叶商事が取り扱っています」という形でご紹介をいただくこともあります。

150年続く会社を守るために、大切にしてきた3つのこと。

私たちが大切にしていることは3つあります。まずは1つ目。経営の基本として社是に掲げているのが、「熱意」「誠実」「感謝」です。素原材料というのは、あまり利益がないんです。「儲けようとするのはいけない。儲からないもので、商売を続けていけるのが一番強いんだ」という先代の教えに倣って、とにかくコツコツと真面目に取り組んできました。

2つ目は、地域に密着し、お客様のご要望に柔軟にお応えしていくこと。私たちは、お客様からリクエストを受けて商品数を拡大したり、ときにはお客様と一緒に商品開発をすることもあります。ゼロから新しい商品を生み出すお手伝いをすることもあれば、「食感を良くしたい」「日持ちを良くしたい」というように、既存商品の改良のご相談を受けることもあります。今は和菓子やパンの製造が機械化されているので、マシンのノズルの中を通るように、手で作るよりも柔らかめに作らなければいけない、といったような工夫が求められているんです。レシピをもとに、メーカーさんと相談して提案させていただいています。商品数の拡充も、商品開発のお手伝いも、全ては川越で頑張るお客様のため。叶商事は、ここ川越で生まれ、川越のお客様に愛されてここまで育ってきました。だからこそ、川越に恩返しをしたいという気持ちがあるんです。このエリアで頑張るお客様を支えていくために、他県に商圏を広げることなく、「私たちができることがあれば」という気持ちでお客様に寄り添っています。

そして3つ目は、社員を大切にするということ。今の従業員はみんな勤続年数が長い人ばかりです。女性も結婚して子供を授かって、一度休職して復帰される人もたくさんいます。縁あって一緒に働いている仲間だからこそ大切にしたいんですよね。社員が長く勤めてくれるというのは、お客様にとっても良いことなんです。担当者がコロコロ変わるより、お客様のことをしっかり理解している人がずっと担当に付くほうが安心ですからね。

叶商事(和菓子、パン、洋菓子、そば、喫茶、外食用食料原材料の卸売並びに直営店舗運営) 取締役会長 増村 廣一様、代表取締役 増村 栄一様

1845年に水飴の製造から始まった叶商事。150年以上にもわたって食の原材料卸を通じて食文化を支えてきた。地域密着をモットーに、埼玉県川越市の活性化にも貢献している。

叶商事株式会社
〒350-0856 埼玉県川越市問屋町5-1
URL:http://kanoushouji.com/

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